【訪問レポート】墨田区向島にある大道芸術館はエロとグロと狂気と昭和のスパイスが入り混じったカオス空間だった!!

【訪問レポート】墨田区向島にある大道芸術館はエロとグロと狂気と昭和のスパイスが入り混じったカオス空間だった!!


プロローグ


前回の記事では浅草ロック座に訪問し、人生初めてのストリップ劇場を体感した時の様子をお届けしたが、今回の記事では東京都墨田区の向島にある大道芸術館に訪問した時の様子をお届けする。

ちなみに今回こちらの施設に行こうと誘ってくれたのも、前回の記事でストリップに行きたいと言っていたのと同じ友人。

そう考えると彼のお陰で私は色々と新たな経験をさせて頂いている…

と、言うか今思い出したのだけど初めてのキャバクラも、初めてのランジェリーパブも、初めての中国エステも彼が幹事をやっていた飲み会の後の流れで行く事になったのだった。


つまり彼が私の人生に及ぼした影響は相当に大きい。

パッと見だと素通りしそうな外観

大道芸術館の外観

当日私達は東武スカイツリーラインの曳舟駅で待ち合わせ、歩いて向かった。

曳舟からコチラまでは徒歩10分前後、一応押上や浅草界隈からも歩く事は可能。

住宅街を抜けて大通りを渡ると間もなく到着、しかしご覧のように外観はパっと見料亭のような雰囲気で事前情報でも無ければそういう施設だとは全く分からない。

施設名にしても大道芸術館と言うなんだか普通のギャラリーのような名前である。



ちなみに外観がシンプルである理由については後に知る事となる。

いざ館内へ

大道芸術館入口のオブジェ

シンプルな外観とは裏腹に、のれんをくぐり一歩中に入ればそこは異世界。

入って早々に上記のインパクトあるオブジェがお出迎えしてくれた。

左手に受付およびおみやげコーナー等があり、まずはそちらで入場チケットを購入する。

チケット代は3,000円とそこそこの値段だが、こちらは2階にあるBarコーナーの1,000円分ドリンクチケットが含まれているので入館料は実質2,000円。


受付を済ませるとまずは1階奥の部屋へと案内された。

大道芸術館の成り立ちについて学ぶ

大道芸術館のラウンジ

入ると入場受付をしてくれた女性スタッフに、こちらのラウンジのような部屋に通された。

ソファーや壁紙、中央に置かれたローテーブルのデザインからは昭和な雰囲気が、壁に掛けられた裸婦画と部屋奥のショーウィンドウ内に展示されたラブドールがアングラな雰囲気を漂わせている。

普通に日常生活を送っていたら絶対に足を踏み入れるような事が無いであろう日常からかけ離れた空間がそこにはあった。

その後、大道芸術館の成り立ちや施設管理者等について紹介する映像を視聴する。

内容については割愛…と、言うか映像が流れている間も室内を見て回ったりしていたので正直殆ど覚えていない。

部屋奥のラブドール、スケスケ衣装の下には乳首も陰毛もしっかりあった。

髪形やメイク、顔立ちがなんともレトロな雰囲気で世界観にマッチしている。

部屋奥側の普通のローテーブルとは別に、部屋手前TVモニタ側にはガラスのローテーブルが置いてあり、中にはラブドールが展示されていた。

こちらのラブドールは現代的な顔立ち、そして造形になんとなく見覚えがあるのだけれどもしかしたらオリエント工業製だろうか?(※後に公式HPにオリエント工業製との記述がされていたのを発見した)

油彩の裸婦画、色使いがレトロでこの空間にとても良くマッチしている。

大道芸術館の映像を見終わると女性スタッフより館内の軽い案内があり、その後は自由に館内を見て回る事になった。

展示スペースの様子

TVでお馴染みらしい秘宝オジサンの手が案内する方向へと進み階段を上る。

確かに秘宝館等を紹介するYoutuberの動画内で、何回か上記のオジサンを見かけた事があるような気がする。リアルに秘宝館最盛期を体験してきた方々にとってはミッキーマウス並にメジャーなキャラクターなのかもしれない。

階段にも色々な作品が展示されていた

階段にもこんな感じのエログロアートが展示されている、こちらはロッキン・ジェリー・ビーンさんの作品。

私は作風からずっとこの方はアメリカ辺りの海外アーティストなのだと思っていたのだが、ついさっきWikipediaを見て日本人の方なのだと知りびっくりした。

ただ1996年に渡米し、ロサンゼルスで7年間活動していたそうである。

かつてBURSTと言うアングラやサブカル的な物を主に取り扱っている雑誌があったのだが、そこに良く彼の作品が掲載されていたのを思い出した。

展示物の幾つかは股間部分にシール等が貼られている物があった。

こちらについても後でスタッフの方が色々と教えてくれたので、後でまとめて記述させて頂こうと思う。

3階のメイン展示スペースに広がる異空間

二階はバースペースである為、後で立ち寄る事にして3階へと上がる。

階段を上りながらチラリと二階に目をやると、壮年と思しき男性がカウンター越しにスタッフの方と談笑されているのが見えた。

展示スペースは3階がメイン…と、言うよりほぼここのみ。

1フロアーには、エログロでコンセプトがなんとなく分かるような分からないような、むしろ「考えるな、感じろ」的な展示がされていた。

こちらは多分人間牧場的なシステムなのだと思う。

人間にするととってもグロいしアンモラルな雰囲気だけれども、良く考えたら動植物において似たような事を人間はやっているのだ。

そんな事を考えだすと深いテーマの作品のように思えてくる。

ちなみに同行した友人はこちらの展示物を見て狂四郎2030が思い浮かんだようだ。

そういわれると確かにそんな世界観である。

「今日は全員カレーライス食っていいのか!」

のくだりが有名な作品だが、その他にもあの漫画は名シーンが多数あるのでまだ未読の方は是非一度読まれるのをお薦めする。

ただし後味が悪いお話や、重苦しい展開も多く、合間にギャグが挟まれる事でそれらが少し緩和されているものの、読んでて気分が重くなる作品でもある為、気力体力共に充実している時に読むのが良いだろう。

ちなみに私はヤフオクで全巻購入し、面白くて一気に読破した物のその後は読み返すことも無く10年近く本棚の肥やしになっていた挙句、引っ越しの際にブックオフに売ってしまった。

ただし友人は何度も読み返す位に好きなようである。

先ほどの工程で強制的に子種を宿された女性は、その後ここで出産。

産まれた子供は培養器の中で成長していく…のだろうか。

足元には何故か、漫画「少年アシベ」に登場するゴマちゃんのオモチャが置かれていた。

こちらはじたばたゴマちゃんと言う商品で音に反応し動くと言ったオモチャ、私の妹がクリスマスプレゼントで貰っていたのでかつて私の実家にもあった。

こんな光景の中で音に合わせのたうち回るゴマちゃんは非常にシュールだった。

先程股間にホースが繋がっていた女性は子種を注入されているぽかったり、胎児を取り出されたりしていたが、こちらの女性は何をされているのだろう?

こちらは役目を終えて廃棄されているのだろうか?それとも言い方は悪いが成長過程で失敗作となってしまった個体なのだろうか?

ただ、下の計器的なのを見るに電気を流されてるような感じもする。

良く見ると男はとても苦しそうな表情をしている、延々と搾精されていて文字通り精も根も尽き果てているような状態なのだろう。

左のラブドールが大久保さんに似ている。


少し遠景からこちらの一帯を撮影した物がこちら。

奥の方にはパネルが展示されており、その隙間から笑顔のラブドールが顔を覗かせていた。

出産後、即座に三角木馬へと跨らせられる女性、出産で傷ついた膣にこれは拷問以外の何物でも無いだろう。

顔のアップを撮影していたが、訪問から半年以上経過した今これだけを眺めても、どの人形だったのかは全く思い出せない。

ただインパクトのある写真だったのでとりあえず載せておくことにする。


一通り見て回ったので階段を下り2階へと向かう。

2階バースペース「茶と酒 わかめ」

こちらのバースペースでは入場の際に頂いた1,000円チケットが使える。

ソフトドリンクであれば丁度1,000円なのだがアルコール類に関しては少しの追加が必要である。

こんな感じでカウンターがあり、若い女性店員さんとカウンター越しに会話が楽しめる。

さらにその奥にはご覧のようにラブドールが設置されていた。

カウンターの奥だけでなく座席にもラブドールが座っていた。

ちなみにこちらは余りべたべた触ったらさすがに怒られると言うか、店員さんにドン引きされると思うが、少し手を振れる位は可能だった(2023年夏時の話で今はどうか分からない)

ラブドールに触った事どころか間近で見るのも初めてだったので、実際に触れられる機会があったのはとても嬉しい。

良く分からないオブジェ。

客席側の壁にはこんな感じのこまごました展示物が色々飾ってある。

店員さんからも「ご自由に見て回って下さい」とのお声がけを頂いたのじっくりと見せて貰う、ちなみに上記の人形は瀬戸物的な材質で出来ており、持ち上げてみると、下部分には結合部や性器がしっかりと描かれていたりする物もあった。

ドリンクを頂きつつ店員さんより色々とお話を伺った。

外観がとてもシンプルなのは

近隣住民に配慮して

との事だった。

大道芸術館がある向島は古くからの店舗や住居も多く高級料亭等もあるような場所である為、その景観を壊さないよう一見してソレとは分からないような外観にしたのだそう。

館内の掲示物の性器部分にシール等を貼っているのは、風営法等について弁護士等に相談した結果そのような対応になったとの事だった。

やはり令和の現代にこのような施設を新たに作るには、その手のコンプライアンスに配慮する必要があるのだ。

その他にも少しの間ではあるが色々なお話を聞かせて頂いた。

昼に行ったのもあって長居するような雰囲気でも無かった為、ドリンクチケットを使ってソフトドリンクを1杯頂き早めに席を立った。


こちらの酒とワカメでは通常営業以外にも


大道芸術館オーナーである都築響一氏によるトークショーや

女性限定の猥談等のイベントも定期的に行われている為、足しげく通う常連の方も多いだろう。

あとがき


展示物だけで言えばそんなに大きな施設でも無いのもあり、何度も足しげく通うような場所では無いかもしれないが、非日常が存分に味わえる世界観は一度見て見る価値が大いにある。

そして恐らく何度も通うような方は前述のように定期的に開催されている様々なイベントを目当てに通っている方が殆どかと思われる。

ひとしきり大道芸術館を堪能した私達は、最後に入口横のおみやげコーナーで数点のグッズを買って館を後にした。


訪問から半年以上経つ為、現在では他人にあげてしまったり、見当たらなかったり、それ以前に何を買ったのかも正確には余り覚えていないのだけれども、手近なところを探ってみたらキーホルダーを発見した。

やはり昭和生まれにとってこの手の施設のおみやげの定番と言えばキーホルダーなのだ。


都内では唯一となる秘宝館的施設、一時の非日常が味わえるこちらの施設に是非皆様も一度は行かれてみてはいかがだろうか?


大道芸術館の基本情報

住所〒131-0033 東京都墨田区向島5丁目28−4
電話番号非公開
営業時間月~金曜日 15:00 ~ 23:00(20:00〜バータイム)
土・日曜日 13:00 ~ 19:00(最終入館時間18:30)
定休日不定休
HPhttps://museum-of-roadside-art.com/
Xhttps://twitter.com/MoraTokyo
INSTAGRAMhttps://www.instagram.com/daidougeijutsukan/

ライター紹介Writer introduction

小野田

page top