【浅草ロック座】初めてストリップを観に行き衝撃を受けた話【Breath 2nd】

【浅草ロック座】初めてストリップを観に行き衝撃を受けた話【Breath 2nd】

プロローグ



ストリップ劇場ってどんな場所?


そんな質問を投げかけたとしたら大多数の方が概念的には正解の答えを言うだろうし、大多数の方はストリップ劇場がどんな場所かを知識としては知っている。

しかし実際に足を運んだ事がある方はそう多く無い。


私もつい先日まではその1人であり、尚且つさしてストリップに積極的には興味も持っていなかった。

しかしある日10年来の友人から

ストリップ一緒に行かない?

と、唐突に誘われた。

要約すると彼はネットフリックスで浅草キッドを視聴、その際にロケーションとして登場していたストリップ劇場に興味が沸き、だったら一度行ってみようと思い立つも一人で行くのには少しばかり敷居が高いからと私に声を掛けたのだった。

かくいう私も浅草キッドは観ていたし、ストリップが実際どんな場所なのか好奇心はあった為二つ返事でOK。

即座に日程調整が行われ訪問する運びとなる。


その際、Xにて下記の投稿を行った



するとリプ欄にて初めて行くのであれば浅草ロック座がお薦めだと先駆者の方々より教えて頂いた、やはり最初は王道を往くのが正解、私は頂いたアドバイスに従い浅草ロック座へと行く事に。

後で詳しく料金システム等は紹介するが、浅草ロック座は基本の入場料金は6,000円、1日に5ステージ程行われるのだが、朝イチで前述の入場料金を支払えば一日中居る事も可能(1時間までなら途中外出も可)と言うシステムなのである。

私は初心者なので良く分からないが、5ステージあるとは言っても毎回同じ事を行う訳では無く、回によって違う演目を行う事も多い為、通の方は回ごとの違いを楽しまれたりするそうである。

ただし1ステージは平均2時間~2時間半程ある為、よっぽどお好きな方で尚且つ体力と気力が充実していなければ複数ステージを視聴するのは厳しいようにも思う。

ちなみに浅草ロック座の場合、最終の5ステージ目のみを視聴する場合は2,000円割引されて4,000円で入場が可能である。私と友人は初心者と言う事もあり今回はそちらの割引を利用して最終回のみを視聴する事にした。

浅草ロック座 Breath 2ndの観賞リポート

今回私達が鑑賞させて頂いたのはBreath 2ndと言う公演。

当日は敢えて何も下調べをせずに行ったのだけれど、後から色々調べて見たところ、こちらのBreath 公演は1stから3rdまであり、7景(7つの演目)で構成されている。

演目自体は1stから3rdまで基本的には一緒なのだけれども、それぞれを違う演者が行い、さらにはそれぞれ演者によって独自のアプローチを付け加えているそうだ。


1stから3rdまで全ての公演に足を運んで違いを楽しまれているファンの方もきっと多い事だろう。

開園前の劇場の様子

私と友人は事前に夕食を済ませ、20時15分頃に劇場へと向かった。

最終5ステージ目の開演は20時30分からだが、恐らくは少し早めに行かなければ席が埋まってしまう可能性があると判断した。

前述の最終ステージが割引料金になるのは20時10分過ぎに入場が条件

なので本来であれば20時10分丁度に行くのが良いのだろうけれど、スーパーで半額のシールが貼られるのを店員の後ろで今か今かと待ち換えている時のような気恥ずかしさを感じ、5分遅れで行く事にした。

店員の方からすれば一切そんな事気にしていないだろうけれどもね。


劇場の前はごった返す程では無いが、観に来たお客さんで賑わっていた。

意外だったのは外国人観光客がかなり居てしかもその中には若い女性も少なく無かった事。

浅草と言えば海外の方にはメジャーな観光地だけれども、こんな場所にまでインバウンドの波が押し寄せているのには驚いた。

そんな海外の方にまざって入場受付の列に並び、チケットを購入する。

スタッフの方も海外のお客さんには流暢に英語で規則を説明されていたので今に始まった事では無く、しっかりと劇場側も海外旅行客の受け入れ態勢は出来て居るのだと言うのが分かった。

劇場内は中央に「盆」と呼ばれる回転する円形のステージが中央にせり出す形で設置されており、そこへつながるランウェイ、それらを取り囲む形で客気が配置されていた。

盆手前の座席はやはり人気なのか既に埋まってしまっていた為、私達は盆の左サイド側の席で空いている所に座る、座席は少し小さめで幅は狭く、冬場にアウターを着込んだ状態で座るには少し窮屈さを感じてしまう位だった。

開演前に改めて電子機器等の使用禁止等の諸注意のアナウンス等が流れる。

その後場内が暗転しいよいよ開演。

1景 春日えな


普段はセクシー女優としても活動している春日えなさんが上記の恰好で登場

ちなみに彼女がつぶやいている「ますてぃどぅびどぅばベイベェ」とは、演目の中で流れる

Eurythmics(ユーリズミックス)の楽曲、There Must Be An Angel (Playing With My Heart)の事である。


共演者の方々と共に登場、彼女はブランコのようなものに乗りセンターで優雅でメルヘンな雰囲気のゆったりとしたパフォーマンスを行っていた。

その後共演者が退場すると盆の上でソロパフォーマンスを行う。

私が人生において初めて見るストリップは彼女である為、当然ながらどういう物なのかは全く分からなかったのだが、もっと脱衣パートにおいては焦らしたりして肝心な部分はしばらく見せてくれないものなのだろうと言うイメージがあった。

しかし全てにおいてそうなのか私はまだ知らないが、今回に限って言えばあっけなく感じる位に全てを解放して下さった。

ただ時間はそんなに長く無く、せいぜい5分位だろうか?

これはこの後のどの演目でもほぼ共通で




寸劇パート(約10分)+ソロパフォーマンスパート(約5分)



と言った感じの流れ。

ソロパートについてもう少し補足するならば、ソロパートになってからは割と早めに上下を解放し、その後は回転する盆の上で足を上げたり開いたり、曲が変わると退場と言った流れ。

着脱のしやすさからか全員紐パンを着用していた。

私はストリップダンサーの方と言うのは今の時代だとみんなオールフリーに処理しているのかと思っていたが、彼女をはじめ大多数の方が刈り込んだり整えたりはてはいるものの、密林は存在していた。

その中でも彼女の密林は一番木々の生命力に満ち溢れており、私は個人的に一番彼女の密林を探検してみたい気分になった。

ちなみに彼女のお尻には被れているような痕があり、ご本人もかなり気にされていたようで


等と投稿されていたけれど、それもまたなんと言うか人間らしさを感じてやっぱり自分はむしろぐっと来るポイントだった。

そして盆が数回転し、彼女も数ポーズを披露した所で彼女が奥に下がり1景が終了。

2景 白鳥すわん


卒業おめでとうと書かれた黒板の横で制服姿の彼女がバレエシューズを置いて踊る、そんなパフォーマンス。

もう1人制服姿の女の子が途中から登場し、そんな彼女を見て一緒になって踊る。


黒板の文字と彼女達との対照に、少しもの悲しさを感じた。

その後の彼女のソロパフォーマンスでは、彼女の肉体に目を奪われた、太腿も筋肉の躍動が動いていて分かるレベルで引き締まっておりさらには腹筋も割れていた。

ちなみに彼女はセクシー女優としても活動されており、そちらの作品内にてバレエ歴19年と記載があった。

前述のバレエシューズを履いて踊るパフォーマンス及び、仕上がった肉体はそんな彼女のこれまでの足跡が作り上げた物に他ならない。


3景 藤咲茉莉花

ショーの冒頭に何やらマッチングアプリのCMのような映像が流れる。

最初は本当に広告なのかと思い「ストリップに来る客にマッチングアプリって需要あるん?」等と思いながら観ていたが、その後先ほどの映像がショーの演出の1つだと言うのが分かる。

タイトスーツに身を包みメガネをかけて知的さとエロティックさの両方を醸しだすキャリアウーマンに扮した藤咲茉莉花さんが、コピー機の上などに跨ってパフォーマンスを行う。

OL制服姿の共演ダンサーには先ほど1景で登場した春日えなさん等の姿もあった。

その後のソロステージでは履いていたパンストをびりりと破ってのラストシーンへと向かう、なんとも色気満載の内容でとても良かった。

エロスと言う意味合いにおいては3景がもっとも私の好み

そんなとても印象に残るステージだった。

4景 広瀬あいみ

4景では王子様とお姫様のストーリーが繰り広げられる。

共演者のダンサーさんも多数登場していて「あ、さっきの人だ」と、先ほど全てを拝ませてくださった方が共演者に徹してメインの演者を引き立てる為にパフォーマンスをしている姿にもなんだかぐっと来る物を感じた。

広瀬あいみさんは夜の繁華街が良く似合いそうなそんな雰囲気を纏った方で、バストがとても美しかったのがとにかく印象に残った。



4景が終わると10分間の途中休憩が設けられる。

途中退席する方もいらっしゃったのでもっとセンター寄りの席に移動出来ないかを試みたが、残念ながらそちらの席には空きが無かったので元の席のまま過ごした。

ロビーには自動販売機があったのでそちらで飲み物を買う、お酒が飲みたい方はバーカウンターがあったのでそちらで購入も可能。


5景 大見はるか

最初はマイケルジャクソンに扮したダンサーの方々がBADに乗せて登場しパフォーマンス。

その後はダンベルを持ったピンク色のメッシュトレーニングウェア姿の彼女のソロパフォーマンスへと移行するのだけれど、とにかく彼女はダンスのキレの良さが印象に残った。

さらにはトレーニングウェアでの衣装の丈が短いお陰でパフォーマンス中にチラチラとナニカが衣装から顔を覗かせるのも魅せ方が上手かった。

次の6景も含めてなんだけれど、私が今まで漠然と抱いていたストリップへのイメージを根底から崩してくれたステージだった。

6景 鈴木千里

これまでのパフォーマンスと比べても、この6景は雰囲気が全く異なっていた。

コンテンポラリーダンスのような世界観とパフォーマンス、陰と陽で言えば間違いなく陰、そして儚さを感じさせる世界観。

今回登場したダンサーの中でも一番のスレンダー体型、尚且つクールでミステリアス、そして決して悪い意味では無く無機質な雰囲気も漂わせている彼女、そんな彼女の肉体も含めこの6景が一番アート性を感じられるパフォーマンスだった。

1つ前の5景が正に陽と言った感じの明るい雰囲気だったのもあり、その対比も含めて素晴らしい。


彼女のパフォーマンスからはプライドが伝わってくるような感じで、見ていたら畏敬の念が自然と生まれると共に、前衛芸術やコンテンポラリーダンス等を行っている女性の一部へ軽い怒りが沸きあがった。

と、言うのも一部のその手の女性アーティストは自らの裸体を性的な目で見られる事に不快感や異を唱える方が居るからだ。

「私は表現の1つとして裸体を使っているだけ、性的な目で見られるのは望んでいない」

なんて言う方も居るけれども、だったら脱がなければ良いだけじゃないか。

異性に限らず多様性が叫ばれる昨今であれば同性の裸体だって性的な目で見るのはむしろ生物的に自然な事で、それを演者側が受け取り方を強制したり指示をしたりするなんて二流も良いところ。

その手の発言をしたがる自称表現者気取りは、彼女の爪の垢でも煎じて飲めば良い。

ちなみに彼女は今回紹介させて頂いたストリッパーの方々の中で唯一SNSでの活動を行っていないようで、そんな所からもなんとなく彼女の人間性を感じられる。

7景 百瀬りこ

トリを務めるのは現役セクシー女優でもある百瀬りこさん。

彼女自身が大のハロプロファンであり、アイドルダンスのレッスン等も受けている事もあって、彼女のパフォーマンスはアイドルのライブのような元気ではつらつとした雰囲気だった。

陽→陰→陽


5景から7景にかけて、そんな寒暖差が激しい季節のような空気の切り替わりがあり、良い意味で少し頭がくらくらした。

SNSによると浅草ロック座に出演するのは今回で2回目との事である

ちなみに何故か埋め込みが出来なかったのでブログではご紹介出来ないのだが、彼女のXにてソロパフォーマンスパートで着用している初めて自分で買ったと言う赤いベッド着姿の写真等も見られる。

そちらを見ているとつい先日の最後の光景が脳内で思い返されて胸が熱くなった。



彼女がパフォーマンスを終えステージから下がり、これにて本日のステージは全て終了。

その後本日の出演ダンサーが全員で登場しMC役の百瀬りこさんから一人ずつダンサーの紹介と御礼の言葉、最後は大賑わいの中三本締めで終了となった。



自己紹介された方の中にはバックダンサーとしてのみ登場し、裸体は披露されなかったダンサーの方々もいらっしゃったのだが、彼女達もいずれステージに立つのだろうか?

それともバックダンサー専門なのだろうか?

果てしなく遠いストリップ坂をようやくのぼり始めたばかりの私にはそこら辺の事情は全く分からない。


ただ願わくば私は彼女達の全ても見てみたい。

そんな事を考えながら私はステージの余韻を感じつつ席を立った。


あとがき

初めてのストリップ鑑賞を終え、その後はそのまま駅へと向かい解散した私と友人。

独り電車にのり帰宅する途中の私の脳内ではこの歳にして初めて覗いた世界がずっとリフレインしていた。

ここ数日、少しぼーっとすると頭の中に先日のストリップが思い浮かび、スキマ時間にはついスマホで色んなストリップ劇場の情報を集めたりしてしまう。

もうそうなると好奇心と知識欲がとめどなく溢れてきてしまう、例えるならばRPGゲームで魅了の魔法を掛けられてしまった時のように私の心はストリップと言う世界に囚われてしまったようだ。


そして私は

近場にあるストリップ劇場は今年中に一通り行ってみよう


そんな目標をとりあえず掲げる事にした。

近場でネックになるのは大和と南栗橋、後は横浜も少々遠いが、その他に関してはすぐ行ける距離だから時間を見つけて行こうと思う。

ストリップと言う世界を覗いた事で、代わりに何が自分の興味範囲から消えるのかが気になる所ではあるが、幸いマッサージ屋についてはそうはならなさそうだ。

何故なら昨日も都内某所のタイ古式店に行ったからである。

かつてタイ古式マッサージ店に行くようになりだした頃の私は文字通り体当たり及び手探りにてタイ古式マッサージの探求に勤しんでいた。

そのころと比べれば現在の私は、他人に何か聞かれてもそれなりには情報をあげられる位にはタイ古式マッサージ店について造詣が深くなっている…と、思う。

もしかしたら10年後位にはストリップに関してもそうなっているかもしれない、それ位に今の私は熱を帯びているのである。

ライター紹介Writer introduction

小野田

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