UberEats・出前館・Woltの現金配達はアリ?ナシ?現役配達員が語るメリット・デメリットまとめ


まずはじめに
現在フードデリバリーサービスで現金での代引き決済に対応しているのは
UberEats、出前館、Woltの3社
menuとロケットナウはキャッシュレス決済のみなので代引きはありません。
現金決済の注文を受けるか否かは配達員の間でも意見が分かれる所。
メリットデメリットは両方あるし、それ以前に向き不向きや好き嫌いと言った部分で個人の好みにもよるのでこれが正解!ってのは無いです。
なので最初に結論から言えば
やりたくなければやらなければ良いしやりたければやれば良い
自分の好きなようにやるのが一番良いかと。
ただ1つだけ言えるのは
面倒そうだからと一度も手を出さないのは勿体ない
自分に合うかどうか、メリットとデメリットを天秤に掛けてどっちが大きいかを一回は試しにやって体感してみるのが良いとは思います。
そもそも
「キャッシュレスがメインになりつつ令和の現代に、まだフードデリバリーの現金配達ってあるの?」
そんな風に思う方も多いかもしれません。
確かに今はほとんどの人がスマホ決済やクレジットカードを使っています。
でも実は、UberEatsや出前館、Woltなどのデリバリー業界では、まだ“現金支払いの注文”が一定数あるんです。
実際、地域差はあれど恐らく7割程度の注文がクレジットカードやPayPay等のキャッシュレス決済なので現金配達を受けなくてもそこまで大きな影響は無いかもしれません。
ただ逆に言えば3割位の注文者は現金での決済を希望している訳で、現金配達をオフにしている配達員はそれらのオーダーを自ら捨てている訳です
現金配達(代引き)を受け付けるかどうか、出前館やUberEatsは配達員が自分で選択できる仕組み(Woltはオンオフ機能が無いので代引きをやりたくない方は注意が必要)現金配達をオンにする事で「稼ぎやすい」というメリットと「トラブルや手間が増える」というデメリットが共存しています。
ここからは実際に現金配達をやっている自分の目線から、現金配達のメリット・デメリット・向き不向きをわかりやすく解説していきます。
現金配達のメリットとデメリット
現金配達のメリット
1. 注文数が増えて売上が安定しやすい
現金支払いを希望するお客さんは、意外と多いです。
特に地方や年配の方が多いエリアでは、現金対応をONにするだけで受けられる注文数が増えることがあります。
2. チップをもらえる確率もあがる
アプリ上でチップを設定できるサービスも増えていますが、
現金配達だとその場で現金チップをもらえるケースもたまにあるんです。
「お釣りはいいよ!」とお釣りの分をチップで貰える事が一番多いパターン、
アプリ経由だと時間差で気づくけど、現金だとその場で実感できるのがうれしいポイント。
それがたとえ数十円だったとしてもお釣りを渡す手間を省いてくれると言う意味でも
凄く有難かったりするんですよね。



逆にそれに慣れちゃうと数円のお釣りをしっかり貰おうとする客に
「こいつマジかよ…」みたいな感情が沸くかもしれないので注意が必要。
3. その場で現金が手に入る(即日キャッシュ)
通常の報酬はUberEatsなら翌週振り込み、出前館やWoltだと月2回払いですが、
現金配達ではお客さんから直接現金を受け取った現金は通常報酬から相殺されるため、日払い感覚で手元にお金が残るのが魅力です。
ちょっとしたガソリン代や食費を即座にまかなえるのは地味にありがたいポイント。
「今日は頑張ったな〜」と財布が重くなると、モチベも上がります。
現金配達のデメリット
1. お釣りの準備が地味に面倒
現金配達最大のハードルはこれ。
1円玉から1000円札まで、釣り銭を常に持ち歩く必要があります。
特に「1万円札しかないんですけど…」と言われると、内心ヒヤッとします。
しかも妙な物でやってると分かるんですけどやけに1万円札での支払いが連続する日と言うのが何故かあります。
自分は1000円札20枚を稼働の際は財布に入れてるのですが、それですら足りなくなったことが過去に何度かあり、大体そういう時は配達の合間にコンビニで飲み物を買って崩すかガソリンスタンドでガソリンを入れて崩すかのどちらかで新たにお釣りを用意していますが、ピークタイムにそれをやるのはなかなかに面倒です。
注文が入る時間帯だったら一度全てのアプリを落とさないと崩しに行く時間が取れない位に鳴りっぱなしなんて事もありますから。



僕はショルダーバッグに小銭入れと札入れ、後は注文者から預かった現金を保管しているのですが、小銭が増えると肩が痛くなるんすよね。
2. 確実に配達におけるトラブルのリスクが増える
現金配達最大のメリットがコレ、確実に配達におけるトラブルは増えます。
また、トラブルとまでは行かずとも香ばしいお届け先に当たる可能性はかなり上がる上に、そういう方々と現金のやり取りの為に顔を合わせ応対すると言うのは精神的にキツい場合も多々あります。
代表的なトラブルと言えば現金配達だけど置き配にしといて貰いたいと言うワガママ客が、玄関先にお金を置いとくからそれを持ってって代わりに商品を置いてけなんて事例。これをサポートに相談すると「注文者に連絡を取ってそのような事は出来ないので直接応対して貰うように頼んで下さい」と言われますが、そんな非常識な事を頼んで来るような注文者にお願いをした場合すんなりいくかどうか・・・
僕は初めて現金置き配客に遭遇した際、サポートに馬鹿正直に相談して前述のようなサポートからの回答を頂き、それに従い注文者に連絡して直接応対をお願いしたところ、応対はして貰えましたがBAD評価を頂きました。
(サポートによって指示が違うらしく置き配して良いけど現金は受け取らずに現金払わなかったで処理しろと指示が来る場合もあるそうで恐らくそっちの方が配達員にとっては当たり)
3. 紛失・盗難などの物理的リスク
現金を持ち歩くということは、それだけでリスクが増えます。
落としたり無くしたり盗まれたりなんて配達員の投稿もたまにX等で見かけます。
また、去年UberEatsの配達員が夜中の公園に配達先を指定されて届けに行ったら
少年たちに襲われて金品を強奪されそうになったなんて事件も実際にありました。
↓こちらがその事件
4. 精算や記録の手間が増える
アプリ上で自動精算されるとはいえ、金額が合っているか確認するのは配達員の責任です。
慣れないうちは、「あれ?残高おかしくない?」と焦ることも。
確定申告を全て自分でやっている方なんかは帳簿の付け方に手間が増えたりするかもしれません。
(自分は税理士任せなのでよくわかりません)
現金配達が向いている人・向いていない人
向いている人
- お客さんとのコミュニケーションが苦じゃない人
- 細かいお金の管理が得意な人
- トラブルにも落ち着いて対応できる人
- 日払い感覚でモチベを上げたい人
向いていない人
- 現金管理が苦手・めんどくさいと感じる人
- すぐイライラしてしまうタイプ
- 「非接触・効率重視」で配達したい人
- 夜間中心で、安全面を気にする人
自分のスタイルや性格に合わせて選ぶのが大切です。
まとめ:現金配達は「やれるならやった方が良い」
現金配達には、確かに手間やリスクがつきものです。
でもその一方でメリットがあるのm事実。
「面倒だからやらない」と避ける人が多い分、
現金対応できる配達員は、エリアによっては注文を増やせるチャンスもあります。
特に雨の日なんかは現金オフにする配達員が増える分、オンにしておけば配達依頼数が増え、さらには雨の日と言えば高額案件が増える日ですからそれの伴って高額案件が拾える可能性も増える・・・。
人がやりたがらない事をやるのが成功への近道だったりするのです。







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