稼働中にトラブルがあった時配達員はどういう行動を取るのが正解なのだろう?
言うまでも無くサポートに報告して指示を仰ぐと言うのが正しい手順で、大半の場合はそれで解決する。
ただしあくまでもこれは大半であり絶対では無い。
世の中の大体の物がそうであるのと同様に、何事にも例外ってのは存在する訳で今回はそんなお話をさせて頂こうと思う。
こないだの本降りの雨の日に運んだ代引きミツオ案件。
Pを終えDに向けて走っているとお客さんからチャットで「部屋番号は〇〇」と送られて来た。
先程も言ったけれどその日は本降りの雨。
いちいち立ち止まって確認するのも難しい状況だったのでそのままD先へと向かった。
配達先は古いアパートと言うかマンションと言うか、平成初期の香りが色濃く残るそんな感じの建物で、入口にはセグタイプの古いオートロックがついていた。
要はインターホン押して応対して開けて貰うなんて機能はついておらず、英数字を打ち込むしか解除方法が無いタイプのオートロック。
そういえば昔バイトしてたパチ屋の休憩室にはこんな鍵がついてたなあ等と少しだけ懐かしい思い出が脳内によぎったけれど、そもそもこれは果たしてそのまま入力して建物内に入って良い物かと疑問が沸く。
サポートに連絡して指示を仰ぐべきだろうか?
それとも注文者にチャットで本当に入って良いのか確認を取るべきだろうか?
繰り返すがこの日は本降りの雨。
そしてこの案件はそんな天候にも関わらずミツオ。
さらには代引きで絶対に注文者とは顔を合わせやり取りせざるを得ない状況。
恐らくサポートに連絡をして指示を仰いだ場合、注文者の配達先前で無駄に時間を使った挙句、サポートからは高確率で「注文者に連絡して下まで降りてきて対応をして貰え」等と言う回答が来るだろう。
そうサポートから回答が来てしまった場合は従わざるを得ない。
しかし320円代引き案件でこちらに何のメリットも無いどころかデメリットしか無い提案をわざわざされる為だけに時間をロスする意味は果たしてあるだろうか?
答えは否。
だったら最初から判断は仰がない方が良い。
そう考えた私はそのまま番号を打ち込んで建物内に入る事にした。
今冷静に考えればそもそもインターホン等がついていないのだから、それ以外に方法が無い。
従って注文者から指示が出ている以上入っても別に問題は無かったとは思う。
古びた階段を上がり配達先のチャイムを押す。
少し経って出てきた注文者は…どう見てもな方だった。
彼の顔を見た瞬間、私はサポートに報告せず注文者からの指示に従った自分の判断が正しいと感じた。
運営目線では私の判断がもしかしたら間違っていたと言われるかもしれない。
けれど実際に注文者と顔を合わせやり取りをする配達員の立場では、無用なトラブルの芽を摘んでおくと言う意味では最適解ではなかろうか?
実際Uber Eatsでは、注文者に配達員の個人情報をある程度開示しているのだから余計にだ。
そういえば過去にどう見てもな方々の集う建物にお届けした際も
「本当は行きたくないけど、地元だし顔写真とナンバー相手に開示されてるしここでキャンセルしたら余計恐い。」
と思って配達する事にしたのだった。
サポートに相談する事が余計なトラブルを生む可能性はある。
配達員の方々は自らの安全と利益を最優先に行動するのが個人的には最適解なんじゃないかと、私は思うのだ。
だって大した金額貰ってないんだもの。

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